和傘を使用する際のメリットとデメリットを解説

和傘を使ってみたいけど、購入するか迷っている方も少なくないでしょう。そこでこの記事では、和傘を使用するメリットとデメリットを解説して購入した方が良いのか解説するので、ぜひ参考にしてください。

和傘を使用するメリット

和傘

和傘を使用するメリットは下記のとおりです。

● 人の注目が集まる
● 日本文化に触れ合える
● 雨の日が少し楽しくなる
● SNSにあげる写真になる
● 環境にやさしい

それぞれ具体的に解説します。

人の注目が集まる

和傘を使用していると、人の注目が多く集まるでしょう。和傘を使用している人は少数派であまり見かける機会がないからです。街で着物や浴衣を着ている人を思わず見てしまう感覚と同じです。

また、知らない人に話しかけられたり、友達との話題になったりとコミュニケーションのきっかけや話題作りになるでしょう。また、集客を目的とした宣伝時にも注目が集まるので、和傘を持っているだけで集客アップ効果が期待できます。

日本文化に触れ合える

日本文化に触れ合えるのも和傘を使用するメリットだと言えます。現在では、西洋文化が多く日本に入ってきているのと現代文化の急速な成長で、日本の伝統文化に触れ合う機会が減っているでしょう。お祭りや成人式、旅館やイベントなどの、期間や季節が限定されている時でしか着物や浴衣、小物を使用しないのではないでしょうか?

しかし、和傘であれば一年を通して使用できる日本文化です。洋服との相性も悪くなく、むしろオシャレに見えるでしょう。また、雨の日だけに限らず、日傘があれば天気にも左右されません。

雨の日が少し楽しくなる

雨の日は誰しも憂鬱な気分になるものです。しかし、和傘を使用するだけで、雨の日が少し楽しくなります。和傘は和紙を使用しているので、光がもれて内側からも美しい模様が見られるからです。また、塗ってある油の香りがうっすらと香ったり、和紙にあたる雨粒の音など視覚以外にも演出効果があるので、5感全てを特別な気分にさせてくれます。

SNSにあげる写真になる

SNSが急拡大している現在で、SNSにあげる写真を探している方も多いのではないでしょうか?和傘を持っている写真はかなりSNSで映えるはずです。特に、素敵なデザインや桜や桔梗など花の形をしている和傘もあるので、和傘だけでも綺麗に写真映えします。

環境にやさしい

和傘は生産も廃棄も地球に負担をかけません。和傘の材料は主に竹と和紙、植物性の油なので、ビニールやプラスティックなどの化学物質を使用しません。また、鉱物や金属など限りある資源もほとんど使用しないのも特徴です。限りある資源を使用せずに生産できて、廃棄する際も自然に帰る素材でできているので、環境に負担をかけません。

また、適切に使用すれば数十年は使用できるので、多くの資源を使用しないのも特徴です。長年使用していれば、和紙が破れてしまったり油が固まってしまう場合もあります。しかし、専門店へ依頼すれば和紙の張替えをおこなってもらえるので、修理して再利用が可能です。

和傘を使用するデメリット

和傘

和傘を使用するデメリットは下記のとおりです。

● 手入れが面倒
● 初期投資が少し高い
● 入手に手間がかかる
● お店の傘立てが利用できない

それぞれ具体的に解説します。

手入れが面倒

和傘は使った後や長期間使っていない場合に手入れをしなければなりません。手入れをしないと、和紙が破れたり油が硬くなって使えなくなってしまいます。和傘の材料は竹や和紙など植物性の物が使用されているからです。

具体的には、使用後に半日陰で乾燥させなければなりません。和紙は完全に水を弾いている訳ではなく、若干の水分を吸収しているからです。むしろ濡れたり乾燥させたりを繰り返すと和紙が丈夫になります。しかし、乾燥が十分でないとカビやコケが生えてしまったり、和紙が柔らかくなって破れやすくなってしまいます。

また、長期間使用していない場合は、定期的に開閉して風を通してあげる必要があります。長期間同じ状態で放置してしまうと、傘の内部に湿気やゴミが溜まったり、油が固まってしまい和紙から剥がれたり表面がくっついてしまいます。

和傘はけっして安い物ではなく、長期間使用するためにも上述したメンテナンスが必要なので、手間に感じる方も少なくないでしょう。

初期投資が少し高い

和傘の平均価格は5,000〜50,000万円程です。そのため、一般的なビニール傘と比較して最も安い物でも約10倍の値段になります。また、詳しくは後述しますが、手に入れる方法も限られているので、気軽に買い替えることもできません。

いくら伝統工芸品で素晴らしい物であっても傘に数万円使用するのをためらわれる方も多いでしょう。他にも専用の傘を収納する袋も購入する場合は、さらに費用がかかります。

入手に手間がかかる

和傘を手に入れるには少し手間がかかります。和傘は専門店や大手オンラインショップで購入できます。しかし、和傘を取り扱っているお店は少なく、大手オンラインショップにはコスプレ用の実用性がない和傘が多く出回っています。そのため、和傘を手に入れるためには専門店に連絡するかホームページの通信販売で購入するのが良いでしょう。

しかし、通信販売の場合は実際に手に取れないので、イメージした和傘じゃなかったり、購入までに時間がかかってしまいます。また、直接専門店に行きたくても、距離が遠すぎて足を運べない場合も多いでしょう。

お店の傘立てが利用できない

和傘は洋傘のように逆さにして収納できません。逆さにしてしまうと先端のカバーに水が溜まって劣化してしまったり、逆さにすると勝手に開いてしまいます。そのため、持ち手を下にして立てかけたり吊り下げたりしなければなりません。

しかし、多くのお店に設置してある傘立ては洋傘用に作られている物が多く、和傘の太さに対応していなかったり、入ったとしても傘の骨が引っかかってしまい破損してしまうリスクがあります。そのため、出かける際は和傘を自分で管理しなくてはなりません。

迷っているなら購入するのがおすすめです

和傘

上述したメリットとデメリットを読んで、和傘を購入するか迷っているのであれば、購入するのがおすすめです。和傘の魅力は言葉や文字で見聞きするよりも使って初めて実感できるからです。

また、和傘について興味がありインターネットで検索してこの記事を読んでいるということは、あなたは和傘に対する興味が強く使ってみたいと思っているのではないでしょうか?もしくは購入したいけど、失敗したくなくて慎重になっているだけです。

けっして安い買い物ではありませんが、一生引きずるような大きな買い物でもないと思います。そのため、迷っているのであれば、ぜひ購入して和傘を使う生活をスタートするのを強くおすすめします。

まとめ

和傘

この記事では、和傘を使用するメリットとデメリットについて解説しました。

和傘を使用するメリットは下記のとおりです。

● 人の注目が集まる
● 日本文化に触れ合える
● 雨の日が少し楽しくなる
● SNSにあげる写真になる
● 環境にやさしい

基本的にあなたの生活を華やかにする効果があります。特に、雨の日は気分が落ち込みやすいので、和傘を使えば雨の日でも気分を豊かにできるでしょう。

反対に和傘を使用するデメリットは下記のとおりです。

● 手入れが面倒
● 初期投資が少し高い
● 入手に手間がかかる
● お店の傘立てが利用できない

お金と手間がかかるのがデメリットの大部分と言えるでしょう。しかし、長年使える物だからこそ手間をかければ愛着がわいてきます。また、金額も安くはありませんが一生後悔するような金額でもありません。

もし、この記事を読んで購入を検討しているのであれば、ぜひ購入してください。和傘の魅力は文字では伝えきれず、実際に手に取らないと十分に伝わらないからです。